リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
久保建英がマドリーBで得る待遇。
ラウール監督のもとでエース候補。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2019/06/20 17:30
コパ・アメリカに参戦中の久保建英(右)。その注目度はスペインでも日ごとに増すばかりだ。
新生カスティージャのエース候補。
チームの再構築は、不要な選手を容赦なく放出するところから始まる。有望なアタッカーは他クラブへ貸し出して経験を積ませる。一方で、カンテラのU-19から伸び盛りを引き上げ、空いたポジションを埋めていく。
だが、それだけで目標達成は難しかろう。なにせ2部Bから2部への道は、2部から1部への道より険しい。4グループに分かれて戦う80チームのうち、2部に昇格できるのは毎年たったの4チームだけなのだ。
そこで期待されるのが久保である。
技術レベルの高さはバルサ時代に証明済みで、スペインサッカーへの順応も周りとのコミュニケーションも心配なく、日本では1部リーグを経験し、A代表にも選ばれている。となれば、ただの即戦力を超えた新生カスティージャのエース候補である。
久保にとっても張り合いのある挑戦ではないだろうか。
地味な2部Bが舞台ではあるけれど、久保のスペイン復帰譚は、彼自身のパフォーマンス次第で華々しく痛快なものになるはずだ。
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