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久保建英がマドリーBで得る待遇。
ラウール監督のもとでエース候補。

posted2019/06/20 17:30

 
久保建英がマドリーBで得る待遇。ラウール監督のもとでエース候補。<Number Web> photograph by Getty Images

コパ・アメリカに参戦中の久保建英(右)。その注目度はスペインでも日ごとに増すばかりだ。

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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 久保建英のレアル・マドリー加入は、スペインではおおむね次の視点から報じられていた。ひとつは「バルサの失態」。もうひとつは「レアル・マドリーのファインプレー」である。

 2015年に久保を手放したバルサは、彼が18歳になったところで改めて呼び寄せるべく、日本での成長を絶えずチェックしていたという。

 ところが、いざそのときが来て、契約条件について話し合ったところ、問題が生じた。

バルサの外国人枠は埋まっていた。

「手取り年俸100万ユーロ(約1億2000万円)と、2シーズン目のトップチーム入りを要求された」

『エル・パイス』紙にそう語っているのは、バルサのチーム強化に関わる部署の人間だ。トップチームも含め、年俸の序列を厳格に守るバルサが上限と考えていたのは、久保側が求める額の4分の1。さらに、トップチーム入りも保証はできない。

「久保はEU内の国籍を持っておらず、バルサの外国人枠はすでに埋まっている。将来どうなるかはわからないけれど、ここで約束してしまうと我々は重いローンに縛られることになる」

 対するレアル・マドリーも、久保には早くから目を付けていた。近年国内外の若きタレントの確保に積極的に動いているスカウト担当は、ちょうど1年ほど前から詳細な情報を収集し、契約の意志を示し続けてきたと『マルカ』紙は書いている。

 そのなかで、レアル・マドリーは久保とFC東京の契約が6月初めに切れることを掴んだらしい。同紙の見立てでは、これがカギだった。契約満了ならば移籍金は発生しない。となれば細々したことをFC東京と話し合う必要もなく、久保側との協議に集中できる。

【次ページ】 魅力的なBチームのプロジェクト。

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