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オリ新顔はT-岡田ならぬ「K-鈴木」。
プロ初勝利で掴んだ自信と課題。

posted2019/05/31 11:15

 
オリ新顔はT-岡田ならぬ「K-鈴木」。プロ初勝利で掴んだ自信と課題。<Number Web> photograph by Kyodo News

西村徳文監督(左)に祝福されるK-鈴木。今季4度目の先発となった5月18日西武戦でプロ初勝利を挙げた。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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 オリックスの投手陣にとっては受難のシーズンとなっている。

 打線が点数を取れない。チーム打率も打点もリーグ最下位で、先発投手陣が試合を作っても、援護に恵まれず白星がつかない試合が多い。

 昨年のリリーフから、今年先発に戻り開幕ローテーションに入った20歳の山本由伸は、福岡ソフトバンクを24イニング連続無失点に抑えるなど、圧巻の投球を続けリーグ1位の防御率1.38(5月28日時点)を残しているが、8試合投げてようやく3勝目。

 同じく20歳の榊原翼も、クオリティスタート(6イニング以上投げ、自責点3)を7試合続け、防御率2.44に抑えているが、まだ2勝にとどまっている。

 そしてプロ2年目のK-鈴木も、プロ初勝利までは我慢を強いられた。

登録名は「気に入ってます」。

 K-鈴木は、日立製作所から2017年のドラフト2位でオリックスに入団した。

 本名は鈴木康平だが、読み方が同じ内野手の鈴木昂平がいるため、登録名は「K-鈴木」となった。「K」は康平のイニシャルであり、三振の意味もあることから、この登録名になった。

 先輩に「T-岡田」がいるとはいえ、プロ入りと同時にこの奇抜な登録名になるのは抵抗もあるのではと思ったが、当時、「人とは違うものっていいと思うので、気に入ってます。印象にも残って、覚えてもらいやすいと思うので」とすんなり受け入れていた。素直でまっすぐな人柄がうかがえた。

 K-鈴木は即戦力として期待されたが、昨年は一軍でチャンスをものにできず、わずか4試合の登板に終わっていた。

 2年目を迎えた今シーズン、4月28日の埼玉西武戦で今季初先発のマウンドに上がると、強力西武打線を相手に7回5安打無失点の好投を見せ、チームは2-0とリードし、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。

【次ページ】 「打たれてもいいから」

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