バレーボールPRESSBACK NUMBER
ブラジル隆盛を築いた名将の助言。
「日本バレーは歩みを止めた」
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2019/05/29 11:00
1982年からブラジルの各年代の指導を行ってきたマルキーニョス氏。堺ブレイザーズを2シーズン、サポートした。
日本バレーに対する言葉。
プロリーグではない日本のV.LEAGUEが同じシステムを取り入れるのは難しいだろうし、同じことをすればいいというわけでもない。
ただ、世界ランキング1位(男子)のブラジルでさえ、常に、さらによくするために何かできることはないかと考え、新しいものを取り入れ、チャレンジし続けている。だからこそ15年以上1位を維持し続けられているのだろう。日本はその姿勢をこそ見習うべきではないか。
マルキーニョス氏やレゼンデ前監督が日本バレーについて語る時、よくこのような言葉を口にした。
「日本はかつて世界のトップに立ちました。しかし栄光を勝ち取ったあと、歩みを止めてしまい、世界に差を広げられてしまった」
日本は、この言葉を重く受け止めなければならない。