ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
DeNA投手陣の救世主候補は19歳。
阪口皓亮のピッチングは“風”だ。
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byKyodo News
posted2019/05/13 07:00
阪口晧亮は1999年8月15日、大阪府生まれの19歳。北海高から2018年にドラフト3位で入団した有望株だ。
今後の課題は体力面。
阪口はこの5回でマウンドを降りた。プロとして素晴らしいスタートを切ったといってもいいだろう。球数は66球。ファームの試合から中4日ということを考えれば交代は賢明な選択だったと思われるが、一方で課題も浮き彫りになった。
「やはり回を追うごとにストレートの球速が落ちていきましたし、今後は体力的な面が重要になってくると思います」
その後チームは同点とされ、さらにサヨナラ負けを喫したことで阪口に勝ち星はつかなかったが爪痕を残したことは間違いない。
「ただ、先発として5回以上投げなければいけないにも関わらず、最低の5回でマウンドを降りてしまった。もしかしたらあと1イニング、2イニングを僕が投げることができていたら、失点していたかもしれないけどゲームは違う方向へ動いたのかもしれない。やはり先発は長いイニングを投げることが大事だと思います」
若い力は貪欲だ。そして迷いがない。
現在DeNAは苦しい状況にあるが、阪口のようなフレッシュな存在がチームに活力を与えてくれることを願ってやまない。
「チームとしての目標はリーグ優勝であり日本一。それを達成するためには新しい力じゃないですけど、僕たちのような若い力がいい結果を出せば近づけるのではないかと思っています。このあいだ以上のピッチングができるように、僕が先発した試合は絶対に勝利に導けるようにしたいですね」