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「絶対無理」のイチローより可能性大?
日本人初のメジャー監督を目指す男。
text by
宮寺匡広Masahiro Miyadera
photograph byTakashi Miyoshi
posted2019/05/06 09:00
左から、エリザベストン・ツインズのコーチであるジェフ・リードと三好貴士、監督のレイ・スミス。
大学野球までの選手がメジャーで監督も。
メジャーでは選手としての実績がなくても、指導者として抜擢されることは少なくない。昨年9月からセントルイス・カージナルスで監督を務めるマイク・シルトもその1人だ。選手としての現役生活は大学まで、プロとしての経歴はまったくない。
マイナーやNPB経験のない三好が、メジャーで監督を務めることも非現実的ではないのだ。
3月25日に行われたメジャーのオープン戦で、三好は一塁コーチを任された。さらにはルーキーリーグのシーズン開幕に先駆け、6月中旬まで行われるエクステンド・スプリングトレーニングでは、監督を任されることになった。
それは、将来的には三好をメジャーのスタッフに、という球団の期待の表れかもしれない。
とはいえ、結果を残せなければコーチもスタッフも容赦なくクビを切られていく世界。
2年目のシーズンを迎えるにあたり、三好の周りの人材の入れ替わりも激しかったという。その厳しい環境を生き残れば、もしかすると「絶対無理」と言ったイチローよりも先に、メジャー監督のオファーが三好に来るのではないか。