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飯伏幸太が新日本に決意の再入団。
ベルトを巡る内藤哲也との奇妙な関係。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/04/25 17:30
新日本に骨を埋める覚悟を決めた飯伏幸太。MSGで内藤から奪ったIWGPインターコンチのベルトと共に。
2連勝している内藤となぜ?
飯伏は内藤哲也を4月6日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会で破ってIWGPインターコンチネンタル王者になった。4月20日には名古屋でザック・セイバーJrの挑戦を退けて初防衛に成功している。
その防衛直後に内藤との再戦が浮上した。
飯伏からすれば、内藤には3月のニュージャパンカップで勝っている。4月のMSGでも勝って2連勝。
なぜ、ここで内藤という疑問もわく。
内藤も「リ・マッチ(=再戦)は嫌いだ」と言いながら、自ら名乗りを上げた。「他にだれもいないなら、オレで文句ないでしょう」というわけだ。「前王者だからということは言っていない」とも付け加えた。
早ければ5月4日、福岡国際センターで内藤とインターコンチのベルトをかけて再戦することになるだろう。
「本当にこのベルトがほしいんですか?」
「相思相愛」互いに相手を引き寄せるようにこの戦いは短い期間で実現した。
3月、4月、5月。この先も毎月が再戦になる可能性もある。
「内藤さんは本当に、このベルトがほしいんですか? IWGPヘビーのベルトがほしいというのはわかります。2つほしいというのも分かります。じゃあ、このインターコンチ、IWGPインターコンチ、このベルトだけほしいのですか」
飯伏は内藤に問いかける。