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飯伏幸太が新日本に決意の再入団。
ベルトを巡る内藤哲也との奇妙な関係。

posted2019/04/25 17:30

 
飯伏幸太が新日本に決意の再入団。ベルトを巡る内藤哲也との奇妙な関係。<Number Web> photograph by Essei Hara

新日本に骨を埋める覚悟を決めた飯伏幸太。MSGで内藤から奪ったIWGPインターコンチのベルトと共に。

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原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

 飯伏幸太が新日本プロレスに再入団した。

 4月20日に契約書にサインして、22日の後楽園ホールで菅林直樹会長から正式に発表された。

 飯伏はよほどうれしかったのか、正式発表を持てずにサインしたばかりの名古屋で「所属」とファンの前で口にした。

「もともとボクは中学生のころから新日本プロレスに入ろうと思っていました。でも、新日本プロレスには入れない、と思って、インディー団体を渡り歩いてきた。でも気持ちは変わっていない。別に遠回りをしたとも思っていないし、むしろ、いい経験をしたなと思っています」

 憧れた団体には一度、DDTとのダブル契約という異例の形で入団したこともあった。2013年10月から2016年2月までだが、連戦には体も気持ちもついていけなかった。

 ブランクという言葉は適切ではないかもしれないが、その後の3年間は新日本にもフリーとしてスポット的に参戦してきた。

飯伏「死ぬまで新日本プロレス」

 飯伏は新たな契約期間を問われて、あえて「死ぬまで新日本プロレス。ここが最後の団体」であることを強調した。

 飯伏は専属での入団の理由に触れた。

「覚悟と言ってもいろいろな部分があると思うんですけれど、棚橋(弘至)さんの言っている覚悟っていうのがやっとわかったかなと。自分の中の覚悟っていうのは、それまでもあった」

 飯伏が感じたその覚悟は「言葉にすれば、責任感」だという。

「自分のキャリアとして、ここからたぶんピークを迎えるんだろうと。ここから10年なのか、20年なのかわからないですけれど。自分のピークはここからなのかなと。自分の最後の場所として、ここを選びました」(飯伏)

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