マルケスは「自分のミス」と語るも……。

　そして、最後の見だしとなった「マルケスの転倒リタイヤの訳は？」だが、マルケスは「自分のブレーキングミス」と語るが、その一方で「無理なペースではなかった。3秒以上もリードしていたし、限界ギリギリの走りなんてしていなかった。転倒するなんてことは考えられなかった」と。転倒したことにどこか納得のいかない様子だが、「この失敗から学んだことを次のレースに活かしたい」とコメント。

　リンスの優勝、40歳になったロッシの2戦連続表彰台、そして7連覇を逃した最強ライダーのマルケスの転倒。アメリカズGPの結果は、シーズン終盤にどんな結末が待ち受けていようと、それぞれの選手が忘れられないレースになったことは間違いない。

　そして、いろんな意味で、「このレースがあったからこそ」と言える結末が待ち受けているような気がして仕方がないのである。