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3度のトリプルスリーにMLBも注目。
山田哲人の記録はどれほどレアか。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byKyodo News
posted2019/04/12 11:00
山田哲人はトリプルスリーとともにOPS1超えも3度達成している。MLBでの成功可能性が高い日本人野手の筆頭だろう。
大谷が抱きついたあの選手も実は達成者。
近いところでは大谷翔平のチームメイトで、先ごろ史上最高の12年総額4億2650万ドル(約482億円)の超大型契約を結んだマイク・トラウト外野手(エンゼルス)が、2012年に達成している。
それにこじつけて書くと、大谷が昨季メジャー初本塁打を放った時、エンゼルスのチームメイトは「Silent Treatment≒ベンチに帰ってきても無視する」で歓迎した。その際に大谷が最初に「かまってくれよーっ」と言わんばかりに抱きついたイアン・キンズラー内野手も、実は「30-30」の達成者だ。
昨季はア・リーグの最優秀選手となったムーキー・ベッツ外野手(レッドソックス)と、同賞を争ったホゼ・ラミレス内野手(インディアンス)が史上39人目と40人目の「30-30」達成者となっている。
彼ら40人の「30-30」達成者の内、27人が右打者で、8人が左打者、5人がスイッチヒッターだ。
その中で打率3割以上を打って「トリプル・スリー」を達成しているメジャーリーガーは27人しかいない。
複数回達成したのは13人だけ。
そもそも「30-30」を複数回、達成した選手の数が少ない。
今のところは前出のメイズ(2度)を筆頭に、ボンズ親子(それぞれ5度ずつ)、ハワード・ジョンソン(メッツ 3度)、ロン・ガント(ブレーブス 2度)、サミー・ソーサ(カブス 2度)、ジェフ・バグウェル(アストロズ 2度)、ラウル・モンデシー(ドジャース 2度)、ウラディミール・ゲレーロ(エクスポズ 2度)、アルフォンソ・ソリアーノ(ヤンキースで2度、レンジャーズ、ナショナルズで1度づつ)、ボビー・アブレイユ(フィリーズ 2度)と続く。
それに現役のイアン・キンズラー(レンジャーズ 2度)とライアン・ブラウン(ブルワーズ 2度)を足した計14人のみだ。