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米女子ツアー7年目の上原彩子。
挑戦し続ける心に一切の迷い無し。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byGetty Images
posted2019/04/03 08:00
米女子ツアー7年目に突入した上原彩子。なかなか優勝できないもどかしさの中でも、過酷と言われるツアーを楽しむ余裕は出てきている。
昨年は8位と3位の記録があったが。
――昨年は「ANAインスピレーション」でメジャー当時自己最高の8位。その時に「初優勝は遠いものではない」とおっしゃっていました。そして8月に「キャンビア・ポートランド・クラシック」で3位。優勝に届きそうで届かなかったことはもどかしいですか?
「もちろんそうです。ANAが終わった時にその話をしたのですが、やっぱり勝つためには運も必要だと思います。技術だけ揃っていたら勝てるかというと、ちょっと違うかなと。全てがうまく噛み合った時に勝ち取れると思っているので。そこに向けて日々準備しています」
――その運は待つしかないのでしょうか?
「いや、待つだけだと苦しいと思うので。自分で運を引きつける準備をするみたいな」
毎年ギアは進化しているので……。
――去年クラブをかえたのも、運を引きつけるという意味があるんでしょうか?
「そうですね、新しい挑戦だったり、ひとつひとつの小さいことだと思います。ギアは毎年進化しているので、その良いギアを活かせるか活かせないかは自分次第だと思っていますので」
――クラブをかえた経緯を教えてください。
「(昨年6月下旬の)アーカンソーの前に“オープンウィーク(1週間の休み)”があり、そのタイミングでアイアンをテストしたら感覚が良かったので、試合で使いました。
ですが、縦の距離が全然合わなくて苦戦したので、すぐに前のクラブに戻しました。まあ、その後も何度かテストしたのですが……シーズン中の変更は(感覚など)難しい部分があるので、オフシーズンの12月にパターやウッドも含めて全クラブを試しました」