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ホンダのF1技術、ついに開花す!
今季開幕戦で11年ぶりの表彰台。
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byKyodo News
posted2019/03/18 11:30
今季開幕戦、オーストラリア・グランプリのレース終了直後、レッドブル・ホンダのスタッフに迎えられるマックス・フェルスタッペン。
ホンダの開幕戦表彰台は1992年のセナ以来。
レース後、八郷隆弘社長から「良かったね」と労いの言葉を受け取った田辺だが、表彰台を獲得して見えてきたものがあった。それは頂点との差だった。
「今年から2チーム4台体制で臨み、その4台が全て完走し、さらに2台がポイントを取ったことは、シーズンの開幕としては良いスタートが切れたと思います。ただ、同時に予選とレースを通して、メルセデスの強さも実感しました。
今後のレースを考えると安堵している暇はない。ホンダとしてはPUのパフォーマンスを上げるために、どうしたらいいのかを開発側と協議したい。
これまでもモチベーションを持って開発してきましたが、今回の表彰台でさらにモチベーションを強く持って進んでいけると思います」(田辺)
ホンダが開幕戦で表彰台に上がったのは、1992年のアイルトン・セナ以来のこと。この年、ホンダは5勝を挙げている。
あれから27年――今年の開幕戦はホンダにとって、実力で勝利を目指す戦いの幕開けでもあった。