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W杯出場を決めた選手たちが凱旋!
Bリーグで彼らの凄技を目撃せよ。
text by
青木美帆Miho Awokie
photograph byAFLO
posted2019/03/02 10:00
W杯出場に貢献した(左から)篠山竜青、富樫勇樹、比江島慎。彼らのBリーグでのプレーにも注目だ。
竹内、田中、馬場らがいるA東京。
川崎と同様に、竹内譲次、田中大貴、馬場雄大の3人の代表選手を送り出したアルバルク東京。昨季のBリーグチャンピオンチームは、日本代表の躍進に一役買っているチームでもある。
ヘッドコーチを務めるルカ・パヴィチェヴィッチは、現代表HCのフリオ・ラマスの合流前に「HC代行」として活躍。スキルやハードワークの重要性を代表選手たちに叩き込み、強化の礎を作った立役者だ。
竹内はイラン戦で、207センチの長身ながら何本も速攻に走り、シュートを決めた。34歳になってもなお、衰えを見せるどころか成長を続ける竹内は、パヴィチェヴィッチ・バスケットの象徴ともいえる存在かもしれない。
アルバルクにはこの3選手以外にも、安藤誓哉やシェーファーアヴィ幸樹など、代表候補選手がいる。W杯本戦、そして2020年の東京オリンピックを視野に入れた彼らの奮起も楽しめるだろう。
千葉の富樫、名古屋の張本……。
各チームの注目選手を挙げればきりがない。正司令塔の富樫勇樹が所属する千葉ジェッツは正月の天皇杯で3連覇を達成し、現在リーグでも東地区1位。張本天傑を擁する名古屋ダイヤモンドドルフィンズも、代表予備登録に食い込んだ安藤周人ら若く勢いのある選手が揃い、西地区2位につけている。
今回は選出されなかったが今後の代表争いに食い込んでくるだろう選手たちは、東・中・西とすべての地区に散らばっている。
日本男子バスケの新時代が、まもなく訪れようとしている。
W杯本戦は8月から中国で開催される。晴れ舞台に恥じぬ戦いぶりを見せるためには、篠山が言うようにBリーグでの戦いが重要だ。日の出に至るまでの、えも言われぬ美しいグラデーションを、ぜひ多くの人に見届けてほしい。