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W杯出場を決めた選手たちが凱旋!
Bリーグで彼らの凄技を目撃せよ。
text by
青木美帆Miho Awokie
photograph byAFLO
posted2019/03/02 10:00
W杯出場に貢献した(左から)篠山竜青、富樫勇樹、比江島慎。彼らのBリーグでのプレーにも注目だ。
ファジーカスの絶妙シュート。
「日本のバスケットをもっとメジャーにしていくためにも、W杯では世界を驚かせるようなプレーをしなければいけません。そして、そんなプレーをするためには、国内トップリーグのBリーグを盛り上げることが大切だと思います」
日本代表主将・篠山竜青の帰国記者会見でのコメントだ。
アメリカでプレーする八村塁と渡邊雄太を除き、現日本代表の選手は全員Bリーグ1部(B1)のチームに所属している。代表選手派遣による中断期間を終え、3月2日から再開されるB1の各試合には、当然彼らが主力として出場することになる。
篠山、辻直人、ニック・ファジーカスと3人の代表選手を抱える川崎ブレイブサンダースは、3月2日と3日にホームゲームを実施。2日のチケットは2月28日に完売し、「代表効果」の恩恵にきっちりあずかっている。
2季連続でリーグベスト5に選出されたファジーカスは、2018年4月に日本国籍を取得して代表入り。「Bリーグの帝王」は「日本代表の救世主」として、獅子奮迅の活躍を見せてくれた。
特に、柔らかな手首と絶妙な指先の感覚を駆使したシュートは、彼の大きな持ち味。思わず「それが入っちゃうの!?」と驚かずにはいられないシュートの秘密を、ぜひみなさんに解き明かしてもらいたい。
シャイだけど華やかな比江島。
ファジーカスと並ぶエースとして活躍し、イラン戦では24得点を挙げた比江島慎(ひえじま・まこと)は、東地区の強豪・栃木ブレックスに所属している。
大学卒業以来6シーズン在籍したシーホース三河を離れ、昨夏にオーストラリアリーグに移籍。ブレックスに入団したのは年明けからで、3月2日の試合でようやく10ゲーム目となる。まだチームのシステムに不慣れな様子もうかがえるが、ひとつひとつのプレーの華やかさは際立ったものがある。
堂々としたプレーを見せる反面、コートを離れると非常にシャイ。チームメートや対戦相手からいじられまくり、報道陣へのコメント対応は周囲がハラハラするほどに覚束ない(最近はずいぶん向上しているが)。ウォーミングアップやハーフタイムで、そんなギャップを楽しむのも一興だろう。