磐田の闘将に、超速の男。

第3位　ドゥンガ（MF）93票

　闘将といえば、まさにこの人をおいていない。現役ブラジル代表のキャプテンは、ジュビロ磐田でも、いかんなくその“実力”を発揮していました。のちに日本代表屈指のボランチとなる福西崇史を試合中にもかかわらず身振り手振りを交えて怒鳴り続ける姿が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

　決して派手さはないものの、正確無比なプレーと、的確な状況判断、そしてチームを鼓舞する熱血指導で、タレント揃いの選手たちをまとめ上げ、ジュビロの黄金期を築きました。

「ジュビロ黄金期はドゥンガがいたからこそ。現役ブラジル代表のキャプテンがJリーグでプレーしている、その良い意味での違和感が忘れられない」（30代男性）

「お仕事では何かと感情を表に出すことを避ける日本文化の中で、感情を露にすることでサッカー文化を伝えて、ジュビロ磐田にも、日本にも影響を与えた」（40代男性）

「足さばきの技術もさることながら、チームメイトを本気で叱ってくれる姿に情熱を感じました。まだまだなJリーグだからといって全てにおいて手抜きをしない、あのような選手像はとても貴重だと思います」（50代女性）

「現役ブラジル代表のキャプテンがJリーグに在籍していたなんて現在の世界サッカー情勢からは考えられないことです。またプレー内容や強烈なキャプテンシー等、『ワールドクラスはこうあるべき』を体全体で日本に伝えた功績は計り知れないと思います」（50代男性）

第4位　エメルソン（FW）77票

　コンサドーレ札幌、川崎フロンターレ、浦和レッズで活躍した快速ストライカー。異次元のスピードを誇りながら、卓越したボールさばきで、敵を抜き去りゴールを奪う。絶好調時のエメルソンはまさに無双状態でした。

　2004年には浦和でJ1得点王を獲得。ピッチ外では多少お騒がせな一面もあったようですが、ピッチ内の実力は折り紙付き。並いるレジェンドたちの中で4位にランクインしていることがその証と言えるでしょう。

「すべてが規格外。 あそこまでシザースをいれて相手DFをぶっちぎるストライカーがいただろうか。 あそこまで小さな振りで強烈なシュートを叩き込めるストライカーがいただろうか。これを規格外と言わずに何と言う？」（30代男性）

「驚異的な決定力、他の追随を許さないスピード。あんなにすごい選手は、後にも先にも見たことがない。また、エメルソンとの相乗効果により、田中達也・永井雄一郎がかなりの進化を遂げ、後のACL優勝に貢献したのは言うまでもない」（20代女性）

「ここまでズバ抜けた個はいない。 試合の流れとか関係なく1人で点が取れる、圧倒的なスピードとそれを活かしきるサッカー脳。 戦術エメルソン。これが当てはまる外国人は他にいない」（20代男性）

【次ページ】　ヒデが「反則だ」と唸った男。