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残留への武器はひたむきさ。
松本山雅の「前のめり宣言」。
~引いて守る選択肢が消えるJリーグ~
posted2019/03/01 06:00
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
Getty Images
どこもかしこも、前のめり――。そんな印象が強い。すでに戦いの火ぶたが切られたJ1リーグのことだ。
より速く、より前(敵陣)から。
ざっくり言えば、そうなるだろうか。開幕前のキックオフカンファレンスで多くの指揮官が同じ主旨の発言をしていた。4年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた松本山雅の反町康治監督もそのひとりだ。
「強い相手にブロックを敷いて守っても、やられるときはやられてしまう。だったら前から果敢にプレスをかけ、かわされたら必死に(自陣へ)戻るほうがいい」
J1残留に向けて「前のめり宣言」に至った背景をこう話している。もはや、ひきこもり(籠城戦)の一択では生き残れない、という見定めだろうか。とはいえ、言うは易く、行うは難し。手はずは整ったのか。