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大観衆が見届けたPL学園涙の“ラストゲーム”。~部員の暴力で終わりを迎えた、栄光の歴史~
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKYODO
posted2016/07/31 09:00
選手達は泣きながら整列し、梅田翔大主将は「この3年間は一生の宝物」とコメントした。
大阪大会2回戦で屈指の好カード、PL学園対東大阪大柏原が行われた。花園ラグビー場に隣接する収容人員1600人の箱庭のような花園中央公園野球場に、立ち見が出るほどの観客が押し寄せたのは、この試合がPL学園のラストゲームになるかもしれないという思いが誰の胸中にもあったからだ。
PL学園の今夏限りの部活動の休止は、チームの弱体化や進学に力を入れるという学校方針などとは関係ない。度重なる野球部員による暴力事件に業を煮やした学園側が過去2年、新入部員の募集を行わなかったことにより、3年生の下に後輩部員がいなくなったためだ。