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“キング”レブロン、モハメド・アリの死を悼む。~社会問題に物言うアスリートの元祖への深い敬意~
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2016/06/18 17:00
「アリはリングの外でも信念のために戦った史上最高のアスリートだ」と語ったレブロン。
質問は、思いを吐き出すきっかけにすぎなかった。NBAファイナルの合間に行われた6月4日の記者会見でのこと。前日に亡くなったモハメド・アリが現代のアスリートに与えた影響について聞かれたレブロン・ジェイムズ(クリーブランド・キャバリアーズ)は、「質問の意図そのものではないかもしれないけれど」と前置きしてから、アリへの思いを語り始めた。
自分でもアリの人生に思いを馳せていたようで、言葉は次々とよどみなく出てくる。時々、声が震えていたのは、それだけ彼にとっても大事な話だったからだ。
ジェイムズが生まれたのは1984年12月。アリが現役引退した後のことだ。それでも、子供の頃は、アリのことは偉大なボクサーとして尊敬し、惹きつけられていたという。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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