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『クリスティアーノ・ロナウド 生きる神話、知られざる素顔』ロシアのピッチでこそ「素顔」が見えるはず。 

text by

実川元子

実川元子Motoko Jitsukawa

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photograph bySports Graphic Number

posted2018/06/12 07:00

『クリスティアーノ・ロナウド 生きる神話、知られざる素顔』ロシアのピッチでこそ「素顔」が見えるはず。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

 フランスがホスト国となって開催されたEURO2016には2人の突出したヒーローがいた。一人は大会6得点をあげ最優秀選手に選ばれた、フランス代表のアントワーヌ・グリエーズマン。もう一人がポルトガル代表のキャプテンで、優勝の立役者となったクリスティアーノ・ロナウドである。

 大会を現地で観戦した私は、正直、フランスとポルトガルの決勝進出を予想していなかった。フランス代表の攻守の要はポール・ポグバで、グリエーズマンは攻撃の指揮をとるタイプだと思っていた。またロナウドはポルトガル代表チームの「王様」で、彼の調子にチームは左右されると思っていた。だが予想はいい方に裏切られた。グリエーズマンは守備・攻撃ともに献身的な上に、所属クラブのアトレティコ・マドリーと変わらず抜群の得点能力を代表でも発揮した。ポルトガル代表は試合を重ねるごとにチーム力が高まったが、それはロナウドが王様ではなく、人一倍汗をかいて、ピッチ内外で統率力を発揮していたことが大きい。

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