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東京五輪クライミングを本気で予想。
男子は金メダル本命、女子は対抗か。 

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森山憲一

森山憲一Kenichi Moriyama

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photograph byKenichi Moriyama

posted2019/02/24 11:00

東京五輪クライミングを本気で予想。男子は金メダル本命、女子は対抗か。<Number Web> photograph by Kenichi Moriyama

昨年のワールドカップ年間ランキングで2位に入った楢﨑智亜。22歳のエースは東京五輪でも活躍が期待される。

世界選手権の結果を見てみると……。

 ワールドカップと並んでもうひとつ重要な大会が世界選手権だ。こちらはシリーズ戦ではなく、一発勝負。昨年は9月にオーストリアのインスブルックで開催され、その結果は以下のとおり。

男子
1.ヤコブ・シューベルト(オーストリア)
2.アダム・オンドラ(チェコ)
3.ヤン・ホイヤー(ドイツ)
4.原田海(日本)
5.楢崎智亜(日本)

女子
1.ヤーニャ・ガンブレット(スロベニア)
2.サ・ソル(韓国)
3.ジェシカ・ピルツ(オーストリア)
4.野口啓代(日本)
5.野中生萌(日本)

 どうだろうか。これらの結果を見れば、日本人がかなり活躍している種目であることは理解していただけるのではないだろうか。少なくとも、日本人選手は男女ともに、世界の上位5位に安定的に複数人が入る実力をもっていることを認めていただけると思う。

金メダルは難しい、とは限らない。

 ただし、同時に大会の結果からは、男子はシューベルト、女子はガンブレットという圧倒的な強豪がトップに君臨していることも見て取れる。

 やはり日本人の金メダルは難しいのではないか――とは私は思わない。

 その理由を、リザルトの数字に現れない「事情」を交えながら以下に説明しよう。

【次ページ】 女子はガンブレットは現状ダントツ。

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