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東京五輪クライミングを本気で予想。
男子は金メダル本命、女子は対抗か。
text by
森山憲一Kenichi Moriyama
photograph byKenichi Moriyama
posted2019/02/24 11:00
昨年のワールドカップ年間ランキングで2位に入った楢﨑智亜。22歳のエースは東京五輪でも活躍が期待される。
楢崎すら代表が決まらないハイレベルさ。
男子に期待したくなる有利な理由はまだある。楢崎と同じような実力をもった日本人選手が何人もいるのだ。爆発力のある藤井快や緒方良行をはじめ、世界選手権で大活躍した19歳の新星・原田海も非常に楽しみな選手のひとり。
楢崎といえど、オリンピックで決勝に残るより日本代表の座を勝ち取ることのほうが難しいのが現状なのだ。これほど選手層の厚い国はほかになく、一発勝負のオリンピックではこのことは必ず有利に働くはずである。
今年のワールドカップは、4月上旬のスイス・マイリンゲン大会で幕を開ける。8月には、日本で初の開催となる世界選手権も行なわれる予定だ。
短期間で急速に実力を伸ばし、世界のトップに躍り出る選手も現れるのがスポーツクライミング。ここまで煽り抜きで「現実」を見据えて書いてきた未来予想も、シーズン終了後には様相をまったく変えている可能性もある。
1年後、日本人クライマーが引き続き世界の中心であり続けるのか、それとも思わぬ新星が現れるのか。そこに注目していきたい。