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DeNAに問われる東克樹の左肘ケア。
昨季は濱口、今永が故障で出遅れ。
 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byKyodo News

posted2019/02/21 07:30

DeNAに問われる東克樹の左肘ケア。昨季は濱口、今永が故障で出遅れ。<Number Web> photograph by Kyodo News

石田健大、今永昇太、濱口遥大ら先発左腕を多く抱えるDeNAだが、昨季は故障や不調に苦しんだ。

ゲーム中に調整できる修正力。

 150kmを超えるストレートに、ブレーキの効いたチェンジアップ。特筆すべきは、キャッチャーの伊藤光も絶賛したピッチングにおける“修正力”である。立ち上がりが悪くても、ゲーム中に微細な調整をし、勝ち切る投球をする。これができるルーキーは、なかなかいない。

「自分の持ち味は、球速や技術よりも“考えて野球をする”ということ。打者が何を狙っているのか見極め、冷静に対処する。実際僕は、そういった考えるピッチングができなければ、この世界で生き残ることはできないと思うんです」

 東は、自分が身長170cmの小柄な選手だと強く自覚している。自分のような選手が、パワーや先天的なセンスで勝負することは難しい。これは学生時代から気づき培ってきたものだという。

「大事なのは引き出しを数多く持つこと。状況に合わせ、果たして状態が悪いときに使えるボールは何なのか。また使っちゃいけないボールはどれなのか、しっかりと判断することが重要になると思います」

左肘にかかった大きな負荷。

 小兵ゆえのインテリジェンスの高さを見せる東だが、初のプロ生活、野球漬けの1年間が肉体に大きな負荷を与えていたことを正直に語る。

「いい成績を残せたのは、トレーナーさんや寮の食事などで体をしっかりケアしてもらえたからだと思うし、そこに尽きますね。寮と球場の移動は、濱口(遥大)さんと一緒だったのですが、特に体をしっかり休ませるようにと言われました。シーズン中はあまり自覚していなかったのですが、慣れない環境もあり、シーズンが終わって気が抜けたときに、やっぱり疲れているなと実感したんですよ」

 24試合に登板し、154イニングを投げ切った。新人王は獲得したものの、奇しくも東の左肘は悲鳴を上げた。ほぼフル回転の1年間、本人が思う以上に疲労は肉体をむしばんでいた。

 ただこのとき、東は左肘の違和感を隠しながらも気丈な姿勢を取り続けた。必ず質問される“2年目のジンクス”についても端的に答えてくれた。

「2年目のジンクスはあるとは思いますが、結果を残せば誰もなにも言わないので、それだけかなって」

【次ページ】 昨季は濱口、今永が……。

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