“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
日本ハムの三塁は大田泰示が適任。
過去のコンバート成功例から考える。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2019/02/18 17:00
日本ハムに移籍し、主力の一員として脚光を浴びた大田泰示。今季は三塁コンバートという報道もある。
三塁で心機一転してみては。
近藤は昨年、自己最多の149安打を放ち、打率.323はリーグ3位。その前年の'17年は69安打に終わっているが、これはヘルニアの手術で欠場を余儀なくされたためで、その年の打率.413をマークし、まさに全盛期だろう。
また中田は'14年以降の過去5年、100打点以上を4回記録している侍ジャパンの4番候補。ともに「三塁コンバートで心機一転」する必要性はまったく感じられない。
大田はどうだろう。
巨人時代の“一軍半”状態こそ脱したが、日本ハム移籍後2年間の打率は.258(安打110、本塁打15).274(安打105、本塁打14)。コンバート前の衣笠、高田と印象がダブる。だからこそ三塁転向で覚醒を促してもいいのではないか。
大田が先発落ちはもったいない。
また今季の日本ハムの外野陣は侍ジャパン候補の西川遥輝を筆頭に、将来のスーパースター候補・清宮、台湾球界の超大物・王柏融、さらに近藤健介、淺間大基、松本剛と有力選手が勢ぞろいしている。
左翼・清宮、中堅・西川、右翼・王、指名打者・近藤というのが筆者のスタメン予想で、大田はレギュラーから外れてしまう。それは余りにももったいないので三塁にコンバートできないか、というプランである。
成績を落とした村上、宇野が華のあるショートから他のポジションへのコンバート、成績を上げた衣笠、高田が地味な印象の一塁、外野から、“ホットコーナー”の異名を持つ華やかな三塁へのコンバート、というのも成績の上昇、下降と関係があるように映る。
大田の三塁コンバートはこういう面から考えてもプラス要素が多いと思うのだが……。