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藤田菜七子に沸いたフェブラリーS。
勝った武豊が「ぼくの初GIは6着」。
 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKyodo News

posted2019/02/18 11:30

藤田菜七子に沸いたフェブラリーS。勝った武豊が「ぼくの初GIは6着」。<Number Web> photograph by Kyodo News

GI初経験で堂々たる騎乗を見せて掲示板入りした藤田菜七子。フィーバーではあっても、フロックではない。

「菜七子でブリーダーズカップなんていいね」

 着順を示す「5」と刻印された検量室前の枠場で、小林オーナーが、藤田とコパノキッキングを出迎えた。

「展開が向かなかった。正攻法で、完璧に乗ってくれた。次はどうする? 菜七子でブリーダーズカップなんていいね。コーナー4つのコースはどう思う? かしわ記念なんかも考えているんだけど」と藤田に言い、握手を交わした。

 その後、勝利騎手・調教師の共同会見に先立ち、藤田の共同インタビューが奥の会議室で行われた。テレビカメラ10台と、普段は見かけないスチールカメラがズラリと並んだ。

 5分ほどの短い会見だったが、最後のほうに「目が潤んでいるように見えましたが、涙の訳は?」と質問されると「泣いてません」と語気を強めた。

「レースに乗せていただくことが決まってから、今日まで、取材もたくさんしていただきました。それでも、直前まであまり実感が湧いていなかったのですが、返し馬に行って歓声を聞いて、いつもは競馬場内のテレビを見て聞いたファンファーレを馬上で聞いて、コースから競馬場全体の盛り上がりを感じたそのときは泣きそうになりました」

 そう話した藤田が会場を出ると、テレビカメラの数が半分になった。

武豊「彼女が頑張って自分でつかんだもの」

 勝利騎手インタビューの最後に、女性騎手がGIに騎乗するという歴史的な1日となったことについて問われた武は、こう話した。

「(歴史的な1日だと)ぼくもそう思います。初めてのことですからね。彼女が頑張って、自分でつかんだものです。彼女が乗ったおかげで、全体が盛り上がってよかったです。ぼく自身は負けなくてよかった(笑)。彼女が勝って、ぼくが2着というのが一番きついと思っていました」

 GI初騎乗で5着、ということに関しては、こうつづけた。

「立派だと思います。ぼくもGI初騎乗のときは6着でした。何事も経験はプラスになります。次は初めてじゃないわけですから。これが当たり前のようになればいいですね」

【次ページ】 トップジョッキーを目指す階段。

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