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「名前、なげー!」なオリックスの
山崎颯一郎が、3年計画を前倒し中。

posted2019/02/08 10:30

 
「名前、なげー!」なオリックスの山崎颯一郎が、3年計画を前倒し中。<Number Web> photograph by Noriko Yonemushi

高卒3年目の山崎颯一郎、3年計画での育成を前倒して、一軍での活躍が今年見られるかもしれない。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Noriko Yonemushi

 1月末。大阪・舞洲にあるオリックスの球団施設には、キャンプインを前に、期待に胸を膨らませている若手投手がいた。20歳の山崎颯一郎である。

 最速149kmのストレートを武器とする、敦賀気比高校出身の高卒3年目右腕。190cmの長身で、しかもほぼ真上から投げおろすフォームのため非常に角度があり、スケールの大きさを感じさせる。

 オリックスに入団後、ハンマーをタイヤに向かって振り下ろす練習を取り入れ、より高い位置からダイナミックに投げられるようになった。

「せっかく身長があるので、それをいかした投げ方にしたいなと思って」

 同級生の山本由伸が昨年一軍でセットアッパーを務め、榊原翼も一軍デビューする中、山崎はまだ一軍登板はない。しかし昨年の起用法は球団の期待の大きさを物語っていた。

 プロ2年目だった昨年、山崎を3年間かけて育成する計画がスタートしていた。1年目(昨年)はファームでローテーションに入り、1年間投げ切る体力をつける。2年目(今年)はファームで防御率トップを争うような投手になり、3年目に一軍に定着する、という計画だった。

田口壮は潜在能力を見込んでいた。

 その計画通り、昨年は調子が悪かろうと関係なく、ウエスタン・リーグでほぼ中6日のローテーションで投げ続けた。その結果、20試合に登板してチームトップの100回1/3を投げ、5勝7敗、防御率4.66という成績だった。

 昨年のウエスタン・リーグ最終戦のあと、当時二軍監督を務めていた田口壮野手総合兼打撃コーチはこう語っていた。

「今年は最初から、何があってもローテーションを外さないと決めていました。彼のポテンシャルを見込んでいるというか、信じているというか。そこはぶれなかったですね。彼にも今シーズンが始まる前に、『今年はローテーションを守れ。来年はファームのエースに、一番手になれ』と言いました」

【次ページ】 永遠のテーマだったカーブが解決。

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