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2018年のGI予想と結果を振り返る。
ヒットは安田記念、収支は……。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2019/01/19 09:00

2018年のGI予想と結果を振り返る。ヒットは安田記念、収支は……。<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

2018年のGIを席巻したのは、ルメールを筆頭にした外国人騎手とノーザンファームだった。

会心のモズアスコット、収支は……。

 23レース予想して、◎をつけた馬が勝ったのは7レース。2着が3レースで、3着が2レースだった。2、3着を引き分けとすると、23戦7勝11敗、5引き分け、となる。

 ちなみに、○をつけた馬が4勝、▲が4勝、△が2勝、×が0勝、注が1勝している。これらを引き分けとみなし、無印の馬に勝たれた5レースを負けとすると、23戦7勝5敗、11引き分けだ。

 いずれにしても、勝率は3割0分4厘ということになる。

 会心のヒットは、やはり、安田記念に連闘で臨み、単勝9番人気の単勝15.7倍だったモズアスコットに◎を打ったことか。

 あとは、高松宮記念で◎○が1、2着となり馬単が3170円、オークスで◎注が1、2着となり馬単1410円、秋華賞で◎▲が1、2着となり馬単1000円、ジャパンカップで◎○▲が1、2、3着となり3連単が2690円、有馬記念で△◎が1、2着となり馬連940円、ホープフルステークスで◎▲○が1、2、3着となって3連複1130円というのがが、まずまずの的中だった。

 私の印どおりに、NHKマイルCを除くGI23レースの◎の単勝を100円ずつ、さらに、◎を軸に○▲△×注に馬単で100円ずつ流したとすると、単勝の購入額は2300円で、払戻額は550円+170円+1570円+130円+140円+190円+180円=2930円。プラス630円だ。

 馬単の購入額は、4点流しになったレースもあったため1万1100円で、払戻額は3170円+1410円+1000円+700円+840円=7120円。マイナス3880円だ。

 単勝と相殺するとマイナス3250円となる。悲しいが、何もしないほうが財布には優しい、という結果になった。

関東馬が健闘、ルメールは異次元。

 西高東低の勢力図が定着して久しいなか、'18年は関東馬が10勝と健闘した('17年は6勝、'16年は9勝、'15年、'14年は7勝)。

 種牡馬では、アーモンドアイなどを送り出したロードカナロアが6勝、ディープインパクトが5勝、ハーツクライ、キングカメハメハ、アドマイヤムーンが2勝。

 騎手では、ルメールが年間最多記録の7勝、M・デムーロが4勝をマーク。彼らを含め、外国人騎手が過半数の14勝を挙げた。

 生産者では、ノーザンファームが、同牧場の年間最多記録を更新する16勝。勝率は何と6割6分7厘。しかも、有馬記念で1着から4着まで同牧場の生産馬だったように、上位を独占することもあった。とつてもない席巻ぶりである。

【次ページ】 2019年もこの傾向は続く。

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クリストフ・ルメール

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