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ブンデス冬休みとキャンプ地事情。
スペインが大人気、バイエルンは?
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byUniphoto press
posted2019/01/11 11:00
バイエルンとの契約が今夏までとなっているリベリー(中央)。ウィンターブレイクで反撃態勢を整えている。
地元で練習するメリットは?
逆に一番遅い始動は、若き指揮官ユリアン・ナーゲルスマン率いるホッフェンハイム。1月6日からトレーニングを始めました。しかも、他クラブと異なりキャンプを張らず、地元で練習しています。
それには理由があります。ホッフェンハイムは早くから最新鋭のハイテク機器を導入してトレーニングを行ない、選手の体調管理もしているため、その設備が整わないキャンプ地では十分なトレーニングを積めないと判断しているのでしょう。
そのホッフェンハイムは、1月11日に多くの日本人選手が在籍するシント・トロイデンとトレーニングマッチを予定しています。
ホッフェンハイム以外にも国内で調整をしているクラブがあります。レバークーゼン、ヘルタ・ベルリン、ライプツィヒです。
ライプツィヒのラルフ・ラングニック監督も緻密なトレーニングで有名なので、普段の練習場で鍛錬に励みたいのでしょうか。ちなみにナーゲルスマン監督は、すでに来季からライプツィヒの指揮を執ることが決まっています。
スペイン南部にほとんど集結。
上記4チーム以外の14チームは様々な国でキャンプを行なっていますが、ほとんどのチームが特定の地域をキャンプ地としています。それは、スペイン南部。コスタ・デル・ソル地方と呼ばれる海岸沿いにチームが集結しているのです。
マルベーリャ……ドルトムント、デュッセルドルフ、ハノーファー
ヘレス……ボルシアMG
ソトグランデ……フライブルク
エステポーナ……マインツ
ベニドルム……シャルケ
アリカンテ……アウクスブルク
ラ・マンガ……シュツットガルト
ベナハビス……ニュルンベルク
コスタ・デル・ソル地方から外れて、スペイン南東付近の街も含まれていますが、実に10チームがスペインでキャンプを張っています。