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フロンターレはACLに本気だ。
「浦和にできて、鹿島にできて……」 

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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posted2018/12/31 10:00

フロンターレはACLに本気だ。「浦和にできて、鹿島にできて……」<Number Web> photograph by J.LEAGUE

「監督」のたすきをかけて優勝パレードに参加した鬼木達監督。次の目標は4冠しかない。

4冠は当然困難。それでも挑む。

 要は、選手達も達成した過去を愛でるのではなく、未来のさらなる偉業を渇望しているのだ。過去、国内外のタイトルの4冠を成し遂げたJクラブは存在しないため、困難な道のりであるのは明らかである。だがリーグ覇者として挑み、ACLを含めた4冠達成の難しさを肌で知った今年の体験こそが、来季への強みにもなると中村は話す。

「(タイトルを)4つ取るのは、簡単じゃないのを知りましたね。でも、それがこのクラブの財産にもなっていく。カップ戦の勝ち上がり方もそうだし、全部を取ろうとしたら、相当なマネジメントも必要になる。まだまだ物足りないところはいっぱいある」

 では、いかにして来季のチームづくりを進めていくのか。

 現時点で明らかになっているチーム編成に目を向けると、来季もチームの骨格となるのは現有戦力と見ていいだろう。エウシーニョ以外のレギュラー陣は残留しており、極端な戦力ダウンはない。田坂祐介、武岡優斗の退団により手薄になった右サイドバックには、ブラジルのマギーニョの獲得が噂されており、サンフレッチェ広島からは馬渡和彰の加入を正式発表済みだ。その他、複数のポジションを高いレベルでプレーできる山村和也をセレッソ大阪から獲得している。

憲剛を温存するローテも。

 補強の目玉となったのが、インテルナシオナル(ブラジル)から獲得した元ブラジル代表ストライカー・レアンドロ・ダミアン。2012年ロンドン五輪の得点王として有名だが、2018年にヴィッセル神戸にやってきたアンドレス・イニエスタや、サガン鳥栖に加入したフェルナンド・トーレスに比べると、ビッグネームではないかもしれない。

 ただ実績は十分。あくまで必要なポジションをピンポイント補強するのが川崎スタイルだ。

 成長著しい知念慶とともに、センターフォワードのポジションで計算できる柱がいれば、得点源である小林悠を右サイドに配置でき、家長昭博をトップ下で起用するなど、柔軟な攻撃シフトが組めることにつながる。38歳の中村憲剛を全公式戦にフル稼動させることは鬼木達監督も考えていないはずで、新加入の山村が中盤で早くフィットしてくれれば、中村を温存しながら、うまく攻撃陣をローテーションしていくのが理想だろう。

【次ページ】 ACLが始まる序盤戦のプランは?

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