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ジュビロは残るべくして残留し、
ヴェルディは誇りとともに散った。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/12/11 17:00
入れ替え戦はジュビロの完勝だった。しかしそのことが、ヴェルディの落ち度を意味するわけではない。
ヴェルディは誇りとともに散った。
もちろん、抜かれるばかりではなく補強もしている。しかし、'17年度のヴェルディがあげた営業収益は、同年度のJ1のクラブとの比較でもっとも少なく、J2のなかでも7番目にあたる規模だ。
'17年、'18年と2年連続でJ1昇格へのプレーオフへ導いたロティーナ監督と彼のスタッフのマネジメント、それに選手たちの頑張りは、その意味でも評価されていい。自陣からしっかりとビルドアップしていくヴェルディのスタイルは、ジュビロに対応された部分があったとしても、十分に魅力的なものだった。
ジュビロは勝つべくしてJ1に残留し、ヴェルディは誇りとともに散った。そして、名波監督は来シーズンも指揮を執り、ロティーナ監督はクラブを去る。
結果は妥当だったとしても、明暗は分かれる。
それが、プレーオフなのだろう。