フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
紀平梨花16歳、GPファイナル頂点。
驚くほど完成度の高い新女王誕生。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAkiko Tamura
posted2018/12/10 17:00
16歳の新女王となった紀平梨花。ザギトワ(左)とトゥクタミシェワを含めた顔ぶれに、新時代を感じる。
宮原知子の6位と決意。
宮原知子は、SPで冒頭の3ルッツの着氷がつまって回転不足に。最後の3ループに2トウループをつけて急遽コンビネーションにしたが、67.52で6位という厳しいスタートになった。
アストル・ピアソラのタンゴを使用したフリーでは、最後まで流れを途切れさせることなく滑り切ってスタンディングオベーションを受けたものの、スコアは伸びなかった。2度の3ルッツ、3フリップとも回転不足の判定を受けてフリーは133.79。総合201.31で6位に終わった。
「技術的なこともあるけれど、気持ちの問題」だと大会を振り返って分析した。「全日本選手権まで日にちもない。落ち込んでいる場合じゃない。ひたすら自信をつけてしっかり練習をするしかないです」と決意を口にした。
シーズン前半のハイライトに相応しい、レベルの高い女子の戦いとなった。