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J2優勝でも反町監督はニヒルだった。
シャーレ掲揚拒否と松本山雅の未来。
text by
塚越始Hajime Tsukakoshi
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/11/30 16:00
反町監督はニヒルだが情に厚い。歓喜のアルウィンで「アルプス一万尺」を踊る場面も。
昇格が早く決まったからこそ。
獲得が難しいのは百も承知だが、彼のみならずトップ級(かつてそうだった選手を含めて)を引き抜くことが、松本の“初”のJ1残留への条件になるはずだ。数年前、とある司令塔を獲得に動いたというが、状況に応じては再アタックできないだろうか。
ひとりのタレントが加わるだけで、総力を引き上げる。そんな存在。J1優勝を経験した名古屋グランパスのレギュラーだった松本市出身の田中隼磨を獲得できたことで、J2上位を常に戦える集団になっていけたように。
反町監督はサラッと言っていたが、今回の優勝決定でのプラス材料を挙げている。
「昇格が早く決まったことを、メリットにしないといけない」
11月17日に昇格が決定し、21日には反町監督の来季続投が決定した。2019シーズンへ、松本は“インターバル”を最大限に有効活用しているはずだ。反町監督の腕の見せ所の一つが、今なのかもしれない。