フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
紀平梨花が日本人初の偉業を。
3アクセルでシニアGP初戦に優勝。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto
posted2018/11/14 16:30
過去、日本人フィギュアスケーターの誰もなし得なかった「シニアGPデビューで優勝」という快挙を成し遂げた。
宮原知子はGPファイナル進出決定!
2位は、アストル・ピアソラのタンゴのメドレーで、哀愁の漂うメロディを大人っぽく表現しきった宮原知子。3ルッツに2度ともエッジ注意マークがつくなど、細かいミスはあったものの、最後まで大きく崩れることなく洗練された滑りを見せた。本人にとっては満足できる演技ではなかったことを、終了後に口にした。
「悔しい気持ち。緊張で体が硬くなってしまった。もう少し思い切っていけたら良かった」それでもフリー143.39、総合219.47で2位を保ち、スケートアメリカの1位と合わせてGPファイナル進出をきめた。
自己ベストに満足のトゥクタミシェワ。
3位は、出だしの3アクセルでオーバーターンした以外、大きなミスなくまとめたエリザベータ・トゥクタミシェワになった。
3ルッツ+3トウループ、2アクセル+3トウループなど合計7度の3回転を降り、コケティッシュなプログラムで観客を魅了した。フリー142.85、総合219.02と僅差で3位に。
「今日の演技には満足。スケートカナダよりも良い演技ができたし、自己ベストスコアを出すことができました」と嬉しさを口にした。カナダの優勝とここでの3位で、トゥクタミシェワもGPファイナル進出はほぼ確定的になった。
SP3位だった三原舞依は、フリーでは3ルッツにつけた3トウループが回転不足の判定を受けたものの、全体の演技を良くまとめてフリー133.82、総合204.20を獲得。今季行われた過去のGP大会3試合では表彰台にあがるのには十分なスコアだったが、ここでのトップ3人のレベルがあまりにも高かったため4位に終わることとなった。