フランス・フットボール通信BACK NUMBER
モドリッチが考える理想のサッカー。
「10番が消滅することはあり得ない」
text by
パスカル・フェレ&フレデリック・エルメルPascal Ferre et Frederic Hermel
photograph byBernard Papon
posted2018/11/13 11:00
モドリッチが共にプレーしたかった選手のひとりは、監督でもあったジダンだったという。
「『僕こそが!』と断言したくない」
――今年に関してはあなたの方がロナウドよりもバロンドールに値すると思いますか?
「(微笑みしばし沈黙の後)難しい質問だなあ。正直あまり答えたくないし、『そうだ。僕こそがバロンドールに値する!』と断言したくない。
重要なのはピッチに立ち続けることで、2018年は僕にとってこれまでで最良の年だった。目標はこのリズムをこれからも続けることだ。
だからどうか『僕が今年は獲得するべきだ!』などと答えるように誘導しないでほしい。決めるのは投票する専門家たちで、権利は彼らの手の中にあるのだから」
2018年はW杯の年だから……。
――ではあなた自身を別にして、他に5人の候補をあげるとすれば誰になりますか?
「ラファエル・バランとアントワン・グリーズマン、キリアン・ムバッペ、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシだ」
――フランス人を3人も入れていますが……。
「2018年はワールドカップの年だから、それを考慮に入れて当然だ。
バランはクオリティの高いプレーでレアルのチャンピオンズリーグ3連覇にも貢献した。ワールドカップでもクロアチアのふたりのCBとともに大会のベストセントラルディフェンダーだった。
ムバッペは恐るべき才能の持ち主で将来のスーパースターであるのは間違いない。すでにそれに値する活躍もしている。ちょっと別格だ。代表のチームメイトのダニエル・スバシッチがかつてこう言っていたのを覚えている。『モナコに凄い若手がいる。間違いなく世界のトップに登りつめる』と。
それからグリーズマンも、今年彼が成し遂げたことを考慮すれば当然候補に入る」