本田圭佑が高校生だった頃……。

「前回大会は（U-17W杯の決勝トーナメント初戦の）イングランドと堂々とやり合えるだけのメンバーでした。今回の大会のメンバーを見て、あの場所であのイングランドと戦えるかと言われたら……メンバーが変わらないといけないのが現実なんです。だからこそ、ここにいる選手達はもっと変わらないといけない。もちろんここにいるメンバーが、（来年のU-17W杯に）残ってくれることは凄く幸せですが、やっぱり世界基準の選手が現れてきて欲しい。

　僕はサッカー小僧が大好きだし、ギラギラ、メラメラしたやつが大好きだから、そういうオーラを放つ奴を呼びたい。本田圭佑が高校生だった時、目の前を通っている姿を見ただけで、“なんだこいつ、こいつは一体何者なんだ!?”と思った。そういう雰囲気を感じさせる選手が出て来て欲しいなと。“こっちはいつでも扉はオープンです”と伝えたい」

　森山監督が選手に放った強烈なメッセージ。オーストラリア戦はそのメッセージの返答をする場でもある。

「もう1回やってみろよ！」

　果たしてこの厳しく、かつ大きな愛がこもった言葉をピッチ上で何人の選手が表現するのか。非常に興味深く、楽しみな一戦である。