球体とリズムBACK NUMBER
ギグス采配でウェールズ旋風を再び。
ベイル健在、有望株を次々と抜擢。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byUniphoto Press
posted2018/09/17 11:00
レジェンドであるギグス監督のもと、ベイルらウェールズ代表は新たなスタートを切っている。
「若手は成長途上に」(ギグス)
ウェールズは飛行機の故障により現地の空港に到着したのが、試合前日の深夜だったという。それもあって万全のコンディションで試合に臨めなかったようだ。
「とても良いチームが相手だったので、確かにその影響でフィジカル的に厳しかった」とギグス監督も認めた。しかし若い選手たちの心理状態にも、いささかの問題があったらしい。
「若手選手は成長の途上にある。木曜日の結果(アイルランド戦)でハイになっていたので、落ち着かせようとしたが、簡単ではなかった」
デンマーク戦で主将を務めたベイルも「修正点はある」と同意した。ただし「我々の未来は明るいし、ポテンシャルも大きい」と付け加えている。
ウェールズはEURO2016で4強入りを果たしたものの、今年のW杯には出場できなかった。しかし新設された代表のリーグ戦で仕切り直したチームには、とても大きな伸びしろがありそうだ。
ギグス、ベイル、ラムジー、そしてアンパドゥ。このレッドドラゴンなら、ネーションズリーグでも2年前のような清々しい驚きをもたらしてくれそうだ。