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大谷翔平とM・アンドゥーハー。
ア・リーグ新人王は熱い争いに。

posted2018/09/01 09:00

 
大谷翔平とM・アンドゥーハー。ア・リーグ新人王は熱い争いに。<Number Web> photograph by AFLO

8月25日、ジャスティン・ヴァーランダー相手に14号2ランホームランを放った大谷翔平。

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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 大谷翔平の打撃が好調だ。

 8月に入ってからの21試合(現在は8月27日。先発出場は12試合)で、62打席54打数18安打6本塁打6四球19三振。

 打率=3割3分3厘、出塁率=4割1分9厘、長打率=7割2分2厘、OPS=1.142の数字も立派だ。

 4月に月間最優秀新人に輝いたときは、44打数15安打4本塁打で、341/383/682のOPS=1.065だったから、8月に入ってからの打撃成績は、大リーグでの自己ベストと呼んでかまわないだろう。

 直近7試合に絞ると、数字はもっと凄い。17打席15打数6安打2本塁打5三振で、400/471/933、OPS=1.404という破壊的な数字が並ぶ。

 2本の本塁打は、いずれも左中間最深部への一発で、25日の14号(対アストロズ戦)は、あのジャスティン・ヴァーランダー(初対決では4打数3三振と子供扱いされた)の初球チェンジアップをとらえたものだった。そして27日は、ロッキーズのジョン・グレイを仕留めた15号弾。

3試合以上登板で15HRは史上4人目。

 1シーズンに3試合以上登板し、15本以上本塁打を打った選手は、大谷が史上4人目だ。

 第1号はジミー・ライアン(ホワイトストッキングス)で、1888年に8試合に登板し(本職は外野手)、4勝0敗、防御率3.05の成績を残しつつ、本塁打16本を放って本塁打王に輝いている。

 第2号は、いうまでもなくベーブ・ルース(レッドソックス)だ。1919年の彼は、17試合に登板して9勝5敗、29本塁打で本塁打王になった。ヤンキースへの移籍は翌20年。以後、投手としての活動はほとんど見られなくなる。

 3人目は、意外にも2018年に出現している。ホワイトソックスのマット・デヴィッドソン(DHや三塁手など)が、今季3試合に登板し(いずれも敗戦処理)、すでに18本の本塁打を放っているのだ。ま、先のふたりと同列に並べるのはやや強引なのだが。

【次ページ】 新人王の本命アンドゥーハー。

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