スポーツ・インサイドアウトBACK NUMBER
大谷翔平とM・アンドゥーハー。
ア・リーグ新人王は熱い争いに。
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byAFLO
posted2018/09/01 09:00
8月25日、ジャスティン・ヴァーランダー相手に14号2ランホームランを放った大谷翔平。
投手、打者として成績を残せば。
となると、興味の焦点は、投手・大谷の4勝1敗、防御率3.10という成績をどう評価するかに移ってくる。6月6日の先発を最後に、今季の大谷は肘の故障でマウンドに立っていない。
だが聞くところによると、実戦形式の練習ですでに成果を挙げているそうだから、40人枠が適用される9月に入れば、週に1度のペースで先発登板する可能性は十分に考えられる。
となった場合、新人王争いはさらに激化するのではないか。仮にシーズン終了時点で、大谷が6勝か7勝をマークし、打率2割8分、本塁打20本、OPS=.900を記録していたら……もちろん、アンドゥーハーの最終的な成績次第だが、どちらが新人王に輝いても不思議ではないと思う。
アンドゥーハーの安定感と貢献度を買うか。大谷の冒険精神と話題性を買うか。投票する記者の価値観もふくめて、この賞の行方はなかなか興味深い。