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大谷翔平とM・アンドゥーハー。
ア・リーグ新人王は熱い争いに。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2018/09/01 09:00

大谷翔平とM・アンドゥーハー。ア・リーグ新人王は熱い争いに。<Number Web> photograph by AFLO

8月25日、ジャスティン・ヴァーランダー相手に14号2ランホームランを放った大谷翔平。

新人王の本命アンドゥーハー。

 というわけで、一時は絶望視された(なにしろ、1カ月も故障欠場した)大谷翔平の新人王獲得の可能性が、ここへ来てふたたび現実味を帯びてきた。

 現在、大谷の打撃成績は、232打数64安打15本塁打43打点だ。スラッシュで見ると、276/354/547で、OPSは.901。打数は少ないが、そのなかで学習の成果を着実に挙げている印象がある。

 この数字を、他の新人王有力候補と比べてみよう。

 最大のライバル(というか本命)は、ヤンキースの三塁手ミゲル・アンドゥーハーだ。1995年3月生まれのアンドゥーハー(ドミニカ共和国出身)は、今季120試合に出場して、462打数120安打21本塁打72打点の好成績を残している。スラッシュで見ても、301/332/526で、OPSは.858。

 規定打席に達しているので、打率はリーグ10位だし、二塁打37本はリーグ4位の好成績だ。大谷が、対右投手打率=3割1分4厘、対左投手=1割6分7厘とややいびつな傾向を示すのに対し、アンドゥーハーの場合は、対右投手=3割1分、対左投手=2割7分7厘と、左腕を苦にしないのも高評価だ。

大谷の特徴は何より勝負強さ。

 一方、大谷の特徴は勝負強さだ。走者を得点圏に置くと、大谷のバットは俄然火を噴く。このケースは、今季これまでに63打席(39試合)あったが、53打数19安打9四球6本塁打18三振という素晴らしい数字が残っている。スラッシュで見ると、358/460/774、OPS=1.234。

 眼をアンドゥーハーに転じると、同じ条件下では、101打数28安打10四球5本塁打20三振という結果が残っている。277/339/505、OPS=.844という数字も、明らかに大谷より見劣りする。

 では、6月後半まで新人王の本命だったグレイバー・トーレス二塁手(ヤンキース)はどうなのだろうか。大谷同様、彼も7月に入ってから故障に悩まされてきた。

 7月25日に戦線復帰したものの、8月27日までの30試合では、109打数23安打5本塁打、打率2割2分の大不振。新人王レースからの後退を余儀なくされているのが実情だ。それでも、8月27日現在、2割6分9厘、20本塁打の水準は維持しているので、9月に巻き返しをかければ、再浮上の可能性もないではない。

【次ページ】 投手、打者として成績を残せば。

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