プレミアリーグの時間BACK NUMBER
唯一無二の人、アブラモビッチは
愛するチェルシーを売却するのか?
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2018/09/01 11:00
ジョン・テリー(左)とタイトル獲得を喜び合った頃のアブラモビッチオーナー。名物オーナーがチェルシーを去る日が来るのだろうか。
プレミアの隆盛を作った貢献者。
現在のスタジアムにも'90年代に財政難のクラブに資金を提供した故人にちなんだ「マシュー・ハーディング・スタンド」がすでに存在するが、アブラモビッチの存在なくして、現在のチェルシーはない。
もっと言えば、アブラモビッチの登場でチェルシーがマンUとアーセナルの2強時代に終止符を打っていなければ、競争性の高さがセールスポイントの1つであるプレミアの人気も、現状ほどではなかったかもしれない。
15年前であれば、ロシア人の名前をつけるなど「けしからん」とクレームをつけるだろう外野も、国内伝統のオーナー臭を漂わせたロシア人にちなんだスタンド命名には異論を挟まないはずだ。