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大和がついにDeNAに適応した!
FA移籍、期待、二軍、そして復活。

posted2018/09/01 11:30

 
大和がついにDeNAに適応した!FA移籍、期待、二軍、そして復活。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

阪神でレギュラーに定着した2012年から6年連続で100試合以上に出場した大和。'14年には外野手でゴールデングラブ賞を獲得。

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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Hideki Sugiyama

「もう一度、自分を見つめ直す時間にすることができました」

 左わき腹痛により7月5日に登録抹消された大和は、約1カ月つづいたファームでの日々を振り返る――。

“優勝への最後のピース”と期待され、阪神から新天地となるDeNAへFA移籍してきた大和は、ファーム落ちするまで忸怩たる思いを胸に抱いていた。

 オールスターまでの前半戦、大和は主にショートのレギュラーとして68試合に出場し、打率.204、出塁率.263という数字。打撃面に関しては言うまでもなく期待されていた成績ではない。シーズンが開幕するとすぐにスイッチヒッターをやめ、右打者に専念するも思うような結果は出なかった。

 また球界トップクラスと言われた最大の持ち味である守備では、ピッチャーを幾度となく助けるビッグプレーを随所に見せつつも、前半戦終了時点でリーグワーストタイとなる失策8を記録し、“らしくない”姿をさらしていた。特に開幕戦初回に見せたシーズン最初の打球処理をエラーした姿を記憶している人は多いだろう。

二軍で迎えた意識の変化。

 大和は、時折チームの勝利に貢献し光を放つものの、プレー全般としては冴えを取り戻せぬまま、故障をし、夏の暑さが本格的になるころ横須賀にある二軍施設へと向かった。

 傷を癒しながら、大和は若手選手たちにまざり、自分自身と静かに向き合っていた。どうすればいいのか? そんなときヒントを与えてくれたのが、二軍打撃コーチの嶋村一輝だった。

「意識的な変化が大きかったですね」

 大和は具体的な内容は話さなかったが、嶋村コーチとのやりとりに光明を見出したという。

「一輝さんにバッティングの話をしてもらって、現役時代どうやって調子を取り戻していたか聞いたんです。なるほどなと思いましたね。一輝さんと同じように“それ”ができれば理想ですねという話をして、自分なりに取り組みました」

【次ページ】 復帰直後の評価は厳しかったが。

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