ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
HKT48と会える男子ゴルフツアー。
夏フェスを作り上げた“門外漢”。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byYoichi Katsuragawa
posted2018/09/01 10:00
HKT48の黄色い声援を受けてゴルファーが登場する。RIZAP KBCオーガスタの意欲的なイベントの1つだった。
選手が楽しんでお客さんも楽しむ。
言葉の裏には当然、輝かしきAON時代の盛況ぶりがある。
「その強さをどうやって引き出すかが問題。日本では馴染みがないことも多いけれど、誰かが始めなきゃいけない。それに選手たちにも楽しんでほしい。そうでないとお客さんは楽しめない」
DJを招いた8番ホールは、「いずれフェニックスの16番のようにしたい」そうだ。周辺の木々の伐採に協力してくれたコースにも感謝する。
3日目のラウンド中、この騒がしいホールに青木会長がやってきた。スタンドのファンにサイン入りのボールマーカーを手渡していると、最後の1枚を残して小学生の男の子ふたりが手を挙げていた。
「もうなくなっちゃったから、ジャンケンしろ」
グーを出してガッカリした少年に、申し訳なさそうに言った。
「こんなにいるんだったら、もっと持ってくるんだったよ……失敗した」
残暑の厳しい夏の終わり。数十年前と同じようなファンの眼差しを、レジェンドは少しでも感じてくれただろうか。
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