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ラグビーも世界最高峰の選手だらけ。
トップリーグをW杯制覇への序章に。 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2018/08/31 08:00

ラグビーも世界最高峰の選手だらけ。トップリーグをW杯制覇への序章に。<Number Web> photograph by Getty Images

2015年W杯でオールブラックスを優勝に導いたダン・カーター。彼を日本で見られるのはラグビーファンならずとも貴重なのだ。

オールブラックスの現メンバーも。

 フランスの強豪トゥーロンでプレーした2013年から'15年にかけては、サッカーのチャンピオンズリーグに相当するヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップで3連覇を成し遂げたメンバーのひとりだ。サントリー加入1年目の昨シーズンは、CTBのポジションでベスト15に選出されている。

 ともに1982年生まれのカーターとギタウは、9月14日のリーグ戦でファーストコンタクトを迎える。チーム初の3連覇に挑むサントリーと、'03-'04シーズン以来の優勝を目ざす神戸の今シーズンは、ふたりのビッグネームの活躍次第で変わっていくはずだ。

 昨シーズン2位のパナソニックワイルドナイツには、ニュージーランド代表のマット・トッドが加入した。'18年のスーパーラグビーを制したクルセイダーズの副主将のひとりで、来年のワールドカップ出場も狙えるフランカーである。

 クルセイダーズからはもうひとり、イズラエル・ダグがキャノンイーグルスの一員となった。フルバックやウイングでプレーする30歳のダグは、'11年のワールドカップで印象的な活躍を見せた選手だ。

 入団が発表されたのは、リーグ開幕直前の8月22日だった。トップフォームを披露するのは少し先になるかもしれないが、スピードとステップワークを兼ね備えたトライゲッターとして、トップリーグで存在感を発揮していくに違いない。昨シーズン10位に終わったチームを浮上させることで、来年のワールドカップのメンバー入りを手繰り寄せるのがダグの目標だ。

神戸製鋼はNZ代表スタッフを招聘。

 コーチングスタッフに世界的名将を招いたクラブもある。カーターを獲得した神戸製鋼だ。

 今シーズンから総監督に就任したウェイン・スミスは、母国ニュージーランド代表のスタッフとして'15年のワールドカップ優勝に力を注いだ人物だ。クラブレベルでも多くの成功を収めている61歳は、世界のトップ・オブ・トップで結果を残してきた指導者である。

 ワールドクラスの選手や指導者がトップリーグの舞台に立つのは、今シーズンに始まったことではない。カーターやギタウには及ばないまでも、スーパーラグビーでプレーした経験を持つオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどの代表クラスは多い。サッカーならチャンピオンズリーグでプレーした選手たちが、リーグ戦のゲームに漏れなく出場しているような状況だ。

【次ページ】 W杯を狙うのは日本人だけでない。

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