「マウンド度胸の良さ」について。

　齊藤を形容する際によく使われる「マウンド度胸の良さ」については、こう語った。

「マウンド上では緊張はしないです。

　というか、緊張しても意味がないと思っています。

　必要のない感情は持たないほうが、いつもの力が出せるし、緊張してもしょうがないという風に考えてきました。だから、変な力が入らないように投げることをいちばん重視しています。

　過去に、緊張したために犯した失敗がたくさんあって、そう考えるようになりました。

　これからの目標も特にないですね。

　任されたイニングをしっかり抑えるだけです」

独特なキャラクターもファンに好かれる。

「チームが勝っていようが負けていようが、相手を抑えるためにピッチャーを交代するんですから。そのために出してもらっている以上、マウンドに上がったら3人で終わるように投げるだけ。

　3人で終われなかったら、0点に抑えるように、心掛けてマウンドに上がりたいと思います」

　ほとんど表情を変えずに淡々と話す。その独特なキャラクターもファンに愛されるスター性を秘めている。

「普段からあまり感情は表に出したくないですし、“何ごとも冷静に、落ち着いてものごとを見ることができたらいいな”と思って生活しています。だから他の人よりも冷静に周りを見ているかもしれません」

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