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山田哲人が11種類のトス打撃を封印。
夏男の秘訣は「休むことですかね」。 

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浜本卓也(日刊スポーツ)

浜本卓也(日刊スポーツ)Takuya Hamamoto

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posted2018/08/07 11:30

山田哲人が11種類のトス打撃を封印。夏男の秘訣は「休むことですかね」。<Number Web> photograph by Kyodo News

連続試合打点は12で止まりバースの持つプロ野球記録「13」には届かなかったものの、ヤクルト浮上の原動力になっている。

トリプルスリー狙いを公言して。

「僕の季節はもう終わりました。7月限定です」とジョークで迎えた8月だったが、いきなり快音を響かせた。1日の広島戦は5打数2安打1打点。11試合連続安打をマークし、球団新記録となる10試合連続打点を更新した。それでも試合は5回までに10点を奪われ、首位広島に屈した。

 試合後の山田哲は、珍しく口が重かった。「(適時打は)安打を打ちにいきました。(新記録は)特に何も思わない。チームが負けたのが悔しい。調子は普通です」と表情は少し険しかった。

 個人目標として、'15年から2年連続でクリアした「トリプルスリー」を公言している。だが、それも「達成できるぐらい活躍すれば、チームの勝利に貢献できる」という思いが根底にあってこそだ。

 昨季の96敗を喫した悔しさ、自身が不振にあえいだ苦しさ、敗戦にもれたヤクルトファンのため息、どれも忘れていない。勝負の8月。すべてを晴らすべく、山田哲が真夏のプロ野球をもっと熱くする。

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