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錦織圭、ギラギラの夏を思い出せ!
2年ぶりツアー最終戦へ勝負の季節。
posted2018/08/06 12:30
text by
吉谷剛Tsuyoshi Yoshitani
photograph by
Getty Images
錦織圭の得意な夏がやってきた。
クレーと芝で着実に本来のテニスを取り戻して迎えた北米のハードコートの陣。右手首のけがから復帰したシーズンも残り3カ月となり、本人の胸にも期するものがあるようだ。
ワシントンでのシティ・オープン初日。世界ランキングと最終戦のATPツアーファイナルズへの見通しをぶつけた。大会前の時点で、世界ランクは1800Pで20位。上位8人が進めるツアーファイナルズへは1610Pで11位だった。
昨年は8月のシンシナティで練習中に右手首を負傷し、それ以降は欠場したため、これから失うポイントはほぼない。そのため、世界ランクの見通しは前向きなものだった。
「(トップ10を)早く取り戻したいというか、これからランキングを伸ばすチャンスではあるし、頑張りたいなという気持ちはさらにある。ハードコートはやっぱり好きなコートの1つなので、なるべくいい結果を残したい」
マスターズ1000のロジャーズ・カップと全米オープンは決勝進出の実績もある。躍進の夏のイメージは描きやすい。
錦織が他選手との点数の差を意識!?
2年ぶりのツアーファイナルズへの答えは、少し意外だった。
「意識はしていますね。まだまだ(残りの期間が)あるっちゃありますけど、この夏でちょっと差をつけることができれば近づいてくる。
今年は活躍している選手が固まっている気はするので、難しい戦いにはなると思いますけど、なるべく狙える位置にはいたい」
自分の立ち位置を気にするだけでなく、珍しく全体のメンバーとそのポジションも頭に入っている様子だった。