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オカダ・カズチカは壊れてしまった!?
G1クライマックス「笑顔」の大苦戦。
posted2018/07/25 11:00
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
オカダ・カズチカが28回目を迎えた新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦「G1クライマックス」で大苦戦している。
オカダは開幕から2連敗。その後、どうにか2勝して、星取表をイーブンまで戻したが、まだ優勝には程遠い感がある。
それというのも、オカダは大きく変わってしまったからだ。
髪の毛を赤く染めただけではない。トレードマークのようだった派手なガウンも脱いで似合わない平凡なTシャツ姿。
手書きでドル・マークを描いただけの、陳腐な風船をいくつか持って入場し、それを飛ばしたり、テレビカメラに殴りかかってみたり、なんか破れかぶれみたいで落ち着きがない。
時折、ロープをかんだりもする。
それもこれも6月9日に大阪城ホールでケニー・オメガに敗れて、IWGPヘビー級王座を失ったことに起因する。
いつの間にか別人になっていたオカダ。
不動のIWGP王者だったオカダにとって、このまさかの敗戦は、相当堪えたようだ。
「大阪城ショック」
「ケニー・ショック」
「IWGP喪失症候群」
病名は定かではないが、オカダはインタビューも断って沈黙。このG1クライマックスに姿を見せた時はもう別人になっていた。
ちぐはぐな動きを見せるオカダは自信も失ってしまったようだ。