【NSBC補講II】 BリーグNo.1経営者のビジネス論BACK NUMBER
千葉・島田代表と北海道・折茂代表、
同学年の2人が語るBリーグの未来。
posted2018/07/15 09:00
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
CHIBA JETS FUNABASHI
両クラブは試合ではもちろん、ホームゲームでのエンターテイメントにも定評があり、ブースター、ファンを存分に楽しませた。千葉ジェッツ・島田慎二代表とレバンガ北海道・折茂武彦代表、ともに1970年生まれの今年48歳を迎える2人が描くエンターテイメントとは何なのか。Bリーグの課題や未来についても語った。
――'17-'18シーズン、千葉ジェッツは総観客動員数15万5895人、平均5196人で目標を突破。一方、レバンガ北海道は総観客動員数11万2285人で前年度より33%増で平均でも3743人で18チーム中2位に躍進されました。
どちらのクラブもホームゲームでのエンターテイメントをはじめ、ファンの目線に立ち様々な演出で観客を楽しませています。代表であるお2人が、常日頃から大切にされていることはどんなことでしょうか。
島田「チケットやグッズなどスタッフには担当があって、それぞれの部署でお客様に満足していただけるよう日々力を注いでいます。ただ、観客の方々はチケット代のみならず、時間や交通費をかけて会場まで足を運んでくださる。
そういった意味でも感謝の気持ちを絶対忘れずに、お客様へのサービスや対応を考えるということを大切にしていかなければならないと、スタッフにもよく話しています」
折茂「僕は島田さんのように生粋の経営者ではないのであまり深いことは言えませんが、ホームゲームではバスケット以外にも楽しんでいただける何かを作ることを大切にしています。
エンターテイメント性を上げ、一度足を運んだ方に『もう一度来たい!』と思っていただけるような空間と時間を作っていきたい。また、やってみる前から『これはダメ』『あれはダメ』と否定せず、まずはトライする。たとえ失敗したとしても、何がよくてダメなのかも分かり経験値も上がる。まずはやってみることが大切だと伝えていますね」