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若きフランスの勢いが止まらない!
ウルグアイを破り頂点まであと2つ。
text by
原山裕平Yuhei Harayama
photograph byGetty Images
posted2018/07/07 13:20
ブラジルを破る2ゴールをあげたグリエスマン(左)とバラン。フランスに再び黄金時代は訪れるか。
平均25.09歳のフランスは大会中にも成長している。
もはや、ウルグアイは太刀打ちできなかった。
反撃を仕掛けようにもボールを運べず、逆に隙を突かれてピンチを招いてしまう。ヒメネスがピッチ上で絶望を感じたとしても、不思議はないだろう。
頼みのスアレスもシュートゼロに終わった。前線で起点となり、違いを生み出せるカバーニがいればまた違った展開も考えられたが、相棒を失ったエースは最後まで輝きを放てなかった。
フランスにとっては、準優勝に終わった2006年以来のW杯でのベスト4である。
期待されたムバッペは不発に終わったが、グリーズマンが1得点・1アシストと結果を出した。
快進撃が続くフランスで特筆すべき点は、その若さだろう。この日のスタメンの平均年齢は25.09歳。「まだ若いチームだから改善の余地がある」とデシャン監督が指摘するように、このチームにはまだまだ伸びしろが残されている。
若さがもたらす勢いだけでなく、試合を重ねるごとに成熟度を増している。20年ぶりの頂点へ――。若きレ・ブルーは、その野望の実現に向けて、また一歩前進した。