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代表はいよいよ2トップを検討すべき。
大迫&岡崎、浅野、中島、武藤……。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2018/05/11 17:00
攻撃の軸になるだろう大迫勇也。所属するケルンでも2トップには慣れている。
浅野、中島、武藤も十分候補に。
たとえば、シュツットガルトでゲームから遠ざかっている浅野拓磨は、攻撃のジョーカーに成り得る存在だ。DFラインの背後へ抜け出すスピードは、ウイングだけでなく2トップの一角でも生かせる。速さばかりが強調されがちだが、コンビネーションプレーが苦手なわけでもない。
3月の欧州遠征では左ウイングで起用された中島翔哉も、2トップの候補に加えることができる。2トップではトップ下の性格が強くなるが、シュートレンジの広さと直線的かつ大胆な仕掛けを、ストライカーとのコンビで引き出すことは考えていいはずだ。
前監督の指揮下でチームに定着できず、西野監督も先の欧州行脚で視察しなかったが、武藤嘉紀は2トップの候補に加えられる。大迫や岡崎とコンビを組めば、横並びでもタテ関係でも臨機応変にプレーできるだろう。交代出場のカードとしても有効だ。
対戦相手との力関係から判断すれば、現実的には「日本人の良さ」を発揮することよりも、相手の良さを消すことが優先されるだろう。
ただ、勝点3をつかむにはゴールを奪わなければならず、自分たちの強みを押し出す時間帯は必ず必要と考えたときに、2トップはトライする価値のある戦略だと思うのだ。