プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
“棚橋弘至時代”は本当に終わった?
オカダに敗れ涙し、それでもまだ……。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/05/07 17:00
ボロボロになって燃え尽きた……かのように見えた棚橋弘至。しかし、その灰の中にまだ埋み火を残していた!
「過去の自分を超えてみせる!」
この試合を見て、棚橋は今度こそ完全に燃え尽きたはずだと思った。
だが、棚橋は意外な言葉を口にした。
「あきらめない! もっと、強くなる! 過去の自分を超えてみせる!」
棚橋は涙目で悲壮な決意を語ったのだ。
棚橋は、まだIWGPのベルトをあきらめていないのだ。
この戦いの直前、棚橋は這い上がる「感触」をつかんだと言っていた。オカダ・カズチカに敗れこそしたが、試合を終えて、その「感触」が間違いではなかったことを自分の中でしっかりと再確認できたのかもしれない。
ということは……この試合で見事に敗れることによって、棚橋は改めてIWGPを追いかける意思表示をしたことになる。